はじめに

イーハトーブの国のアリスたちはゴシック&ロリィタ系のファッションイベントになります。

ハンドメイド・同人部門はオリジナル作品であればどなたでも出店することができますがフリーマーケットはゴシック&ロリィタ(パンクも含む)アイテムに限定されます。

普段ゴシック&ロリィタのお洋服や着ている人に触れる機会がない方は『そもそもゴシック&ロリィタってどんなものなの?』と思うことが多いのではないでしょうか?

 

岩手県にはゴシック&ロリィタを取り扱った専門店が少ないため、それがファッションであるという認知そのものが低く、知ってもらう機会そのものがあまりございません。

ゴシック&ロリィタをよく知らないけれどイベントに興味がある・この機会にゴシック&ロリィタについて知りたいという方のために、つたない文章ではございますが詳細をおまとめいたしました。

フリーマーケットで販売できる商品にもかかわってまいりますので、出品できる商品についてご不安がある方はこちらをご参照くださいませ。

Gothic&Lolita&Punkとは

ゴシック・ロリィタ・パンクなどのお洋服そのもの、それぞれにある精神面・世界観・文化的要素を含むサブカルチャーの一つです。

当イベントだけでなく、一般的にパンクファッションも含め『ゴシック&ロリィタ』と表記されます。

自分だけが持っている憧れを身にまとい、自分らしい着こなしを楽しむことができるファッションです。

誰からも理解されないかもしれない、批判を受けるかもしれない。

最初はいろんな不安を抱える人が多いけど

 

でも、私はこのお洋服が好き!

 

”好き”って気持ちや憧れが、誰のためでもない自分のためにゴシック&ロリィタをまとわせてくれるのです。

そんな中で、否定的な言葉におびえ憧れを胸にそっとしまってしまう人もたくさんいます。

でも大丈夫「そのお洋服はあなたにとっても似合うから一度でいいから着てごらん」って、誰かから勇気をもらって一歩ずつゆっくり外へ踏み出していく人もいます。

好きなお洋服を自由に着て、どんどん好きな自分になれる。

これは、あの日になりたかった夢を叶えてくれる特別なお洋服。

本当の自分になれる特別なお洋服。

「今日も素敵ね」って気持ちを自分に持つことができれば良いのです。

それがゴシック&ロリィタなのです。

 

これはゴシック&ロリィタファッションについての1つの見解であり、人によってさまざまな捉え方がございます。

この記述におきましては、その中の一つとしてご理解いただければ幸いです。

 

 

ロリィタとは憧れの女の子の姿

ロリィタ(一例)
ロリィタ(一例)

かつてのヨーロッパにあったロココやヴィクトリア朝の華やかでエレガント、ロマンティックでクラシカルなお洋服にあこがれた日本人が作り出したファッション文化です。

パニエでスカートを思いっきり膨らませて頭に大きなリボンを飾って、フリルのたくさんついた日傘を差して街を歩く。

透き通った素肌にクラシカルなお洋服を着せられたお人形のように、マリーアントワネットや絵本に出てきた華やかなお姫様のように、自分の中にある可憐で眩しい少女のように。

憧れた可愛い姿はみんな違っているけれど、みんながなりたかったあの日の姿。

自分のための可愛いおしゃれができるファッションがロリィタなのです。

 

「ロリィタ」と「ロリータ」

『ロリィタ/ロリータ』の語源は1958年に発表された『ロリータ』という小説に登場する12歳の美少女ドロレスの愛称”ロリータ”から由来されています。

ファッションをあらわす単語として「ロリィタ」と「ロリータ」2種類の表記がありますが、基本的にどちらもファッションをあらわす意味として違いはありません。

実際違いはありませんが、ファッション雑誌で「ロリィタ」の表記を多く用いられていることから「ロリータ」はファッションジャンル以外の違う単語として捉えられることがあります。

そのため「ロリータ」の表記でも間違いではありませんが、ファッションとしての話題の場合は「ロリィタ」と多く表記されています。

 

ゴシックとは概念である

ゴシック(一例)
ゴシック(一例)

ロココやヴィクトリア朝の華やかさに影響を受けたものがロリィタだとすれば、ゴシックはその影にあたるものという表現があります。

闇、死、廃墟、神秘的、異端的、退廃的といったイメージでコーディネートされたファッションがゴシックと呼ばれています。

モチーフとして薔薇、蝶、十字架などがあり”退廃的な美しさ”や”精神・表現”をそのまま纏ったようなファッションが特徴的です。

シルエットがロリィタファッションに似ている部分もありますが、基盤となっているイメージが全く異なるのです。

ゴシックファッションとは『ゴシックのイメージと概念をそのまま身に纏ったもの』と表現するのが理想的かもしれません。

 

ゴシック(Gothic)とは

『ドイツ風・ゴート風、野蛮、残酷』という言葉の意味からゴシック建築やゴシック芸術といわれる概念として12世紀後半頃に誕生したと言われております。(※諸説あります)

『ゴシック芸術』と表現される作品や建築は、一般いぇきなスタイルの定義づけが多義的で複雑となっており、何をもってゴシックとするかは芸術家本人・その時代の世間一般の意見で左右されるものであったため概念として扱われていました。

パンクとは自分だけの過激な強さ

パンク(一例)
パンク(一例)

自身の中にある反骨精神や攻撃的なかっこよさを引き出してくれるのがパンクファッションです。過激的で派手なファッションは他のファッションにはない無限の魅力があります。

パンクファッションの主なテーマは「格好いい」ですが、露出の多いセクシーな印象を持たせるコーディネートも人気となっています。

ダメージ加工されたTシャツやボンテージパンツ、レッグウォーマー、アームウォーマー、幾重にもまかれたベルトやチェーン、鋲や安全ピン、髑髏のモチーフ、シルバーアクセサリーなどをファッションとして取り入れて、自分のなりたいかっこよさへと近づけます。

ゴシックやロリィタよりも自由度がずっと高く、ほかのファッションジャンルの要素を取り入れながら、強い自分へと変えてくれるのです。

 

パンク(Punk)とは

ゴシックやロリィタは中世ヨーロッパの美しく優雅な時代への憧れたファッションですが、パンクは1970年代イギリスのパンク・ロック音楽と共にブームを巻き起こしました。

貴族社会や上流階級を音楽と共に打破して壊していく象徴として生まれたのがパンクファッションなのです。

現代のゴシック・ロリィタがファッションとして生まれた年代はほぼ同時期ですが、元となった時代はゴシックやロリィタよりもずっと新しく、生まれてきた背景に違いがあります。

背景や着こなしに違いはありますが「好きなお洋服を好きなように自由に着る」という共通の精神性・現代から逸脱した世界観がゴシック&ロリィタファッションの一つとしてパンクファッションにも含まれているのです。

現実にはいない憧れの王子ファッション

王子ファッション(一例)
王子ファッション(一例)

ロリィタやゴシックはワンピースなどのスカートスタイルが主になっている印象がありますが、それぞれのジャンルに基づいたパンツスタイルが存在しています。

それはまさしく”王子”と呼ばれるファッションです。

男性向けとして販売されたものだけではなく、女性が楽しめるファッションとしてレディースサイズも展開されています。

「王子になりたかった」「宝塚のような男役にあこがれていた」「男性になりたかった」

憧れていたけれど叶えることができなかった男性像への思いを自分の手で叶えられるのが王子ファッションです。

ロリィタ特有の華やかで煌めきのあるコーディネートやゴシックの退廃的で影のあるコーディネート、またロングパンツでスタイリッシュであったりハーフパンツでかわいらしい少年のようであったり、様々な王子ファッションが存在しています。

以上がフリーマーケットに出品できるメインジャンル・お洋服になります。  
こちらにないGothic&Lolita&Punkに属するカテゴリーやブランドのメインとなるお洋服つきましても出品可能です。 
出品物に不安や疑問のある方はまでご連絡ください。  

 

ゴシック&ロリィタ&パンクを取り扱う専門店

こちらはゴシック&ロリィタ&パンクを取り扱っているブランド様の一部となります!

出品の際の参考にしていただけたら幸いです。

 

 

BABY,THE STARS SHINE BRIGHT様


ATELIER PIERROT様


 

 

ご紹介させていただいた他にも沢山の素敵なブランド様がいらっしゃいます!

興味のある方はぜひ探してみてくださいね!

 

リンク、ブランド名の掲載については許可を頂いております。

またイーハトーブの国のアリスたちではゴシック&ロリィタファッションのコーディネートによく取り入れられているガーリーブランドのブラウス・アクセサリー・服飾雑貨なども出品することができます。

ガーリーブランドのお洋服を出品される方、”ネオロリィタ”と呼ばれるファッションについて気になる方はぜひこちらも合わせてご覧くださいませ。

ネオロリィタと呼ばれるガーリーブランドとロリィタファッションの関係

ネオロリィタ(一例)
ネオロリィタ(一例)

一般的に『ガーリー以上ロリィタ未満』のファッションの総称として”ネオロリィタ”とファッション雑誌やSNSで呼ばれ始めています。

ここ数年の間に既存のロリィタファッションから派生、ゆめかわいいから進化・または別ジャンルとして生まれた新しいファッションジャンル・サブカルチャーの1つです。

既存のロリィタファッションとはまた違うカテゴリーになります。

ネオロリィタの”ネオ”には言葉本来の『新しい』という意味と、日本人ならではの語感から『神秘的』『幻想的』といった意味も含まれているようです。

当イベントではこのようなガーリーブランドを『ネオロリィタ』と呼称してご紹介します。

 

ネオロリィタとは、ロリィタよりもカジュアルでガーリーなお洋服が多いことや地方でもショップの数が多いという特徴から、何気ない日常でもおしゃれを楽しみたいという女の子たちに愛されているファッションです。

普段使いとして自分らしく自由にコーディネートしやすい・手に入れやすいことから、幅広い年代の方に愛されています。

フリルやレースなどの装飾が多くかわいらしいデザインのお洋服が多いことから、既存のロリィタファッションを楽しんでいる方も普段使いのお洋服として愛用されている方が多くいます。

ロリィタファッションのコーディネートとしてブラウスやアクセサリーなど取り入れている方も多いです。